前の記事で、石田梅岩『都鄙問答(とひもんどう)』のまとめのUPが(やっと)完了しました。… 実はこの記事の下準備として、石田梅岩のお墓とゆかりの史跡も巡ってきました。

今回の記事は、その辺りもまとめたいと思います。聖地巡礼?を検討している、石田梅岩ファンの方々の参考になれば幸いです。

京都駅周辺 → 亀岡駅周辺を散策(一泊二日)

 訪問したのは2022年5月末であることをご留意して、この記事を読み進めてくださいませ。先に書かないといけない記事が諸々とあったので、このタイミングのUPとなった次第でございます(汗

JR亀岡駅の石田梅岩像
石田梅岩像
(JR亀岡駅内)

石田梅岩についての人物像などは、前の記事の前半部分で詳細に記したので、是非そちらもご参照ください。

先ずはJR京都駅から京都市東山区などを散策

 さてさて、本題に入ります。今回は予め綿密にスケジュールを立てたので、一泊二日のキツキツ日程で京都を訪問しました。道中かなり駆け足になるので、もう少しゆったり楽しみたい方は二泊から~がおススメですよ。

石田梅岩のお墓 ①…「延年寺旧跡墓地 (鳥辺山墓地)内」

 最初の訪問は、もちろん石田梅岩のお墓参りからです。JR京都駅から、清水寺方面の市営バスに乗り「五条坂」で下車しました。

市営バスを降りると大谷本廟(浄土真宗の宗祖親鸞聖人の墓所)という、立派な大きなお寺が目に入ります。その脇を通って、「松田花店」さんを目指しましょう。

◆ 大谷墓地案内図(一角に延年寺旧跡墓地)
※クリックで拡大


他の方もブログなどにUPしている大谷本廟さんの「大谷墓地案内図(上の画像)」があります。北が下方向に書かれているので、GoogleMapと見比べると違和感を感じるかもしれませんね。


石田梅岩のお墓は、前述の「松田花店」さんが管理する「延年寺旧跡墓地」内にあります。こちらで伺うとさらに詳細な図をもらえるので、一緒にお花なんかを買うと良いかと思います。

「松田花店」さんを過ぎて清水寺方向に進むと、左手側の高い場所が「延年寺旧跡墓地」になります。この敷地を進んでいくと、…ありました!お墓には「石田勘平之墓」と書かれています。(「勘平」は石田梅岩の幼名表記)

◆ 延年寺旧跡墓地内の「石田勘平之墓」(東山区五条坂東)
◆ 延年寺旧跡墓地内の「石田勘平之墓」
(東山区五条坂東)

ここまで長い道のりでしたが、やっとお会いできました。お花を添えて、色々と思いを巡らせながら手を合わせてきました。古いお墓に見受けられますが、前面がきれいにされていて「石田勘平之墓」と書かれた面もクッキリ見えます。今までの間に、慕う方々が水をかけて綺麗に磨いてきたのでしょう。

… 参考までに、360°写真も撮影してきました。指やマウスでぐりぐりと、天地左右動かせる全天球の写真なので、ぜひお試しください。没入感の得られる全画面など、全ての機能は左下の「THETA」ロゴをクリックして専用サイトに進んでくださいませ。

石田梅岩墓所@延年寺(2022.5.21) – Spherical Image – RICOH THETA


こちらの「延年寺旧跡墓地」には、石田梅岩の没後に石門心学を広めた高弟(手島堵庵, 中沢道二, 柴田鳩翁など)のお墓も集まっています。こちらも探してみてはいかがでしょうか?
※似たような形状のお墓を探してみてください。すぐ近くに点在しています。


「石門心学発祥之地」と「石田梅巌邸跡」

 お墓を後にして、次に向かう先は「石門心学発祥之地」です。享保14年(1729年)、石田梅岩が45歳で念願だった講席(自宅を兼ねた)を開いた場所です。

現在は「静鉄ホテルプレジオ 京都烏丸御池」さんの敷地内である一角に、解説の書かれたプレートと共に記念碑が建てられています。

◆ 石田梅岩の「石門心学」発祥の地(中京区塗師屋町)
◆ 「石門心学」発祥の地
(中京区塗師屋町)

この場に「聴講無料, 出入り自由, 女性もどうぞ(意訳)」と書かれた行燈がぶら下がってたのか~と、ひとり感慨に浸ったことを覚えています。



 次に向かったのは、徒歩10分程度にある「石田梅巌邸跡」です。現在は「HOTEL RINGS KYOTO」さんの敷地内に、記念碑が建てられていました。

◆ 「石田梅岩邸」の跡地
(中京区堺町)

名称で勘ちがいしそうですが、講席と自宅を兼ねた「石門心学発祥之地」から、移転した先が「石田梅巌邸跡」になるそうです。こちらから通っていた訳では無いとのこと(参照:京都市フィールドミュージアム)。



 JR京都駅周辺のまとめマップとなります。(※実際に私が移動したルートではなく、単純に地転の間を結んだだけなのでご注意を。)

京都駅から「延年寺旧跡墓地」へバスで向かい、次の「石門心学発祥之地」へは、大谷本廟前にある乗り場から、タクシー(¥2,000~2,500-程度?)で向かいました。

次に徒歩で向かった「石田梅巌邸跡」からは京都駅へは、適当に歩いてからバスに乗ったらスムーズに駅へ到着しました。下記のマップはおおよその位置関係の参考になるかと思います。

  • JR京都駅~石田梅岩のお墓参り~史跡を散策
    • A:JR京都駅
    • B:松田花店 〒605-0846 京都府京都市東山区 五条坂東とりべ山,(GoogleMapリンク
    • C:静鉄ホテルプレジオ 京都烏丸御池 〒604-0843 京都府京都市中京区塗師屋町339番地(GoogleMapリンク
    • D:HOTEL RINGS KYOTO 〒604-8114 京都府京都市中京区堺町通六角下る甲屋町393番地(GoogleMapリンク


朝の9時ごろ京都駅からスタートして、お昼過ぎには次のJR亀岡駅に向かったぐらいの散策スケジュールでした。
※今回は360°写真を撮ろうと、三脚立てたりした作業時間を含んでいます。散策してスマホで写真を撮る程度ならもっとスムーズに回れますよ。


追記:下京区「永養寺」に小栗了雲(梅岩の師)の墓塔がありました

 隠遁の学者・小栗了雲(おぐりりょううん)は、石田梅岩が師事した人物です。その墓塔が、京都市下京区の「永養寺(えいようじ)」さん内にありました。

◆ 石田梅岩の師「小栗了雲」の墓塔
(京都市下京区)

小栗了雲について調べている際、「教育家としての石田梅岩(国会図書館デジタルコレクション)」という資料を見つけました。そちらの資料で京都の永養寺さんにお墓があると知り、行ってみた次第です。



なんと!、こちらは「延年寺旧跡墓地 (鳥辺山墓地)内」から徒歩圏内で、約20分程度の距離なんですよ。意外と近くにありますよね。石田梅岩や石門心学関係のお墓参りと一緒に巡るのがおススメです。

というわけで、先ほどの行程を修正してみました。

  • 【追記】JR京都駅~石田梅岩のお墓参り~史跡を散策
    • A:JR京都駅
    • B:松田花店 〒605-0846 京都府京都市東山区 五条坂東とりべ山,(GoogleMapリンク
    • C:永養寺 〒600-8033 京都府京都市下京区高辻町上る, (GoogleMapリンク
    • D:HOTEL RINGS KYOTO 〒604-8114 京都府京都市中京区堺町通六角下る甲屋町393番地(GoogleMapリンク
    • E:静鉄ホテルプレジオ 京都烏丸御池 〒604-0843 京都府京都市中京区塗師屋町339番地(GoogleMapリンク

この行程だと、最後は地下鉄の烏丸線で京都駅に戻れますね。少々歩きますが、良い感じに収まりました。笑


次にJR亀岡駅周辺や亀岡市東別院町などを散策

 京都駅周辺の散策が予定通りだったので、少々余裕を持ちながら次へ移動します。JR京都駅から、30分ほどでJR亀岡駅に到着です。

「石田梅岩像」がお出迎え(JR亀岡駅改札)

 JR亀岡駅の改札の真正面にて、石田梅岩像が迎えてくれました。到着はお昼過ぎでしたが、太陽の位置的に逆光になるので夜に撮影した写真を掲載します。笑

◆ 出迎える「石田梅岩像」
(JR亀岡駅の改札前)
◆ 「石田梅岩像」前面のプレート
※クリックで拡大

正座した石田梅岩像は講義中の姿と思われます。目の前に置かれたテキスト本は、著書『都鄙問答(とひもんどう)』のあるページが開かれていました。こちらが有名な一節だったので、下記に紹介します。

◆ JR亀岡駅の「石田梅岩像」が講義している内容とは?

「(前略)世間でいうことにはこういう聞き誤りが多い。まず、屏風は少しでも歪んでいれば畳むことができません。だから、地面が平らでなければ立ちません。商人もそのように、本心から正直でなければ、他の人と並び立って通用することがむつかしい

これを屏風がまっすぐであることにたとえたものです。屏風と商人とはまっすぐであれば立つ。歪めば立たないということを取り違えて言ったものです。」

出典:「都鄙問答」中公文庫(巻の二 或学者、商人の学問をそしるの段 / 2-4-16より)

古くから「商人と屏風は曲げねば立たず」や「商人と屏風は直ぐには立たぬ」と、商人は「曲がる(不正をする)」と蔑まれていました。著書の中で石田梅岩が、それは商人に対する誤解だと力強く喝破したシーンですね。

… 亀岡訪問時、ある所で「石田梅岩って何がすごいんですか??」と聞かれたのですが、商業やお金が蔑視されていた時代に、商人は正当な利益を得るために働くんだと、堂々と打ち出した点にあるのでは無いでしょうか。


「ガレリアかめおか」と「亀岡市文化資料館」

 到着後は、JR亀岡駅周辺の散策です。南口(サンガスタジアムの逆)から出ると、商店街を通る「心学の道」から「亀岡市役所」への導線となります。事前に駅前のレンタルサイクルを調べておいたので、少々距離のある移動はスムーズにできました。

◆ 「石田梅岩と亀岡」を記した案内板
(「亀岡市役所バス停」前)

この日は土日だったので「亀岡市役所」さんはお休みでしたが、平日だったら市政資料センターや頒布物を覗いてみたかったなと思った次第です。(JR亀岡駅内の「観光案内所・かめまるマート」さんに集約されているとは思いますが。)


 ここまでゆるやかな坂ですが、もう少し坂を上り国道に出て道の駅「ガレリアかめおか」さんを目指します。こちらには「心学講舎」が再現され、資料も展示されているので必見ですよ。

◆ 再現された石田梅岩の「心学講舎」(ガレリアかめおか内)
◆ 再現された「心学講舎」
(亀岡市のガレリアかめおか内)
◆ 「石田梅岩」の常設展示コーナー
(亀岡市の亀岡市文化資料館内)

 最後に向かったのは、亀岡市の郷土資料を扱う「亀岡市文化資料館」さんです。道中は下り坂になるので、個人的にはこの順番で正解だったなと思いました。笑
こちらでは石田梅岩に関する常設展示が2022年4月に再開されたそうで、ご覧のように充実した展示になっています。

向かって右上の高い所に石田家に伝わる肖像画を配置して、真下には実際に生活で使われた貴重な品々が並べられています。中央には真筆の道歌と著作(「都鄙問答」「倹約斉家論」)を並べ、書見台付きの講座が置かれたレイアウトです。

… おそらく「心学講舎」を展示で、再現しているような意図かと思います。よく考えられていて、素晴らしい展示ですよね。「ガレリアかめおか」さんで再現された「心学講舎」を見た後だったので、余計に感動してしまいました。


こちらでは無料の頒布物(リーフレット)や、販売終了した第48回企画展「今よみがえる石田梅岩の教え」の図録の有料コピーサービスもチェックしてみてください。




JR亀岡駅周辺のまとめマップとなります。徒歩は面倒な距離なので、駅前のレンタルサイクルを借りて回るのが効率的かと思いますよ。(坂道もありますのでご注意を)

  • JR亀岡駅~石田梅岩の史跡を散策
    • A:JR亀岡駅(観光案内所・かめまるマート)
    • B:亀岡市役所 〒621-8501 京都府亀岡市安町野々神8(GoogleMapリンク
    • C:道の駅 ガレリアかめおか 〒621-0806 京都府亀岡市余部町宝久保1−1(GoogleMapリンク
    • D:亀岡市文化資料館 〒621-0815 京都府亀岡市古世町中内坪1(GoogleMapリンク


JR京都駅で昼食を食べてからゆっくり移動しても、午後の時間を目いっぱい使う行程にはならないかと思います。荷物をコインロッカーやホテルに置いてから、軽装で自転車に乗ると気持ち良いですよ。


石田梅岩『心学の道』を歩き、東別院町の生誕地へ

 サンガスタジアム近くの宿で一泊して、いよいよ石田梅岩の生誕地(生家)へ向かいます。生家までへは、山里を通る『心学の道』を歩きました。

石田梅岩『心学の道』は、「石門心学」開講280年を記念して整備されたそうで、平成21年(2009年)にあたります。この道の各ポイントには、合計四基の石碑が建てられています。

◆ 石田梅岩『心学の道』に建つ石碑
(クリックで拡大)


山里を歩く『心学の道』のスタート地点は、「與能神社(よのじんじゃ)」さんからとなります。JR亀岡駅からは、タクシーで移動(¥2,300-程度)しました。ここからは登山と言うより、山里ハイキングといった感じです。

◆ 石田梅岩『心学の道』を歩く
(クリックで拡大)



私が撮影した画像データの記録から、各ポイントへの到達時間をご参考までにどうぞ。

  • 参考データ】石田梅岩『心学の道』①~④の到達時間
    • ①共生の理念(與能神社):AM8:30発
    • ②子孫繁栄の道(桜峠):AM9:10着(約40分)
    • ③天命の道(頂上):AM9:25着(約15分)
    • ④正直を守る(春現寺):AM10:25着(約60分)

※ 注意点として②桜峠から③頂上は、毎年9月15日~11月15日まで通行止め(入山禁止)となっています。あと②以降は舗装されていない事と、③以降は倒れた木々が道をふさいでいる箇所が多く、通過に時間のかかる要注意ポイントです。
… 昨今メディアを賑わせている熊の出没情報は、亀岡市公式ページも必ずご確認ください。


四基の石碑に書かれた「石田梅岩の言葉(現代語訳付き)」

 各ポイントに置かれた石碑には、石田梅岩のどんな言葉が記されているのでしょうか。前述のJR亀岡駅前の石田梅岩像もそうでしたが、石田梅岩を慕う関係者の方々が後世に伝えようと、何十案もの中から議論を尽くして絞り込まれた四案かと想像されます。

もちろん石田梅岩の著書である、「都鄙問答」「倹約斉家論」からの引用です。

◆ 石田梅岩『心学の道』… ①共生の理念(與能神社)

「世間ノアリサマヲ見レバ、商人ノヤウニ見ヘテ盗人アリ。
 實ノ商人ハ先モ立、我モ立ツコトヲ思フナリ
 紛レモノハ人ヲダマシテ、其座ヲスマス。
 是ヲ一列ニ云フベキニハアラズ。(都鄙問答)」

現代語訳:
「世の中の様子を見れば、見かけは商人のようで実は盗人がいます。
 本当の商人は相手方もたちゆき、自分もたちゆくことを考える
 ごまかす商人は人をだましてその場だけをすませます。
 これを同じようにひとまとめにして言うことはできません。」

現代語訳の出典:「都鄙問答」中公文庫(巻の二 或学者、商人の学問をそしるの段 / 2-4-21より)

◆ 石田梅岩『心学の道』… ②子孫繁栄の道(桜峠)

「商人トイフトモ聖人ノ道ヲ不知バ、同金銀ヲ設ケナガラ不義ノ金銀ヲ設ケ、
 子孫ノ絶ユル理ニ至ルベシ。
 實ニ子孫ヲ愛セバ、道ヲ学テ榮ルコトヲ致スベシ。(都鄙問答)」

現代語訳:
「商人であっても、聖人の道を知らなければ、同じように財産をつくりながら、正しくない金をもうけるので、
 やがてはその家の子孫も絶えることになりましょう。
 ほんとうに子孫を愛するならば、正しい道を学んだうえで栄えなければなりません。」

現代語訳の出典:「都鄙問答」中公文庫(巻の一 商人の道を問うの段 / 1-4-1より)

◆ 石田梅岩『心学の道』… ③天命の道(頂上)

「今日人ニ生レタル者ハ五常五倫の教アリ。
 君臣ノ義、父子ノ親、夫婦ノ別、兄弟ノ序、朋友人ノ信、コレヲ能行ヒ
 仁義禮智ノ性ヲ全フシ天命ニ至ラシムル教ナリ。
 草木ハ天にタガハザルニ因テ、教ハ不入。
 人ハ喜怒哀樂ノ情ニ因テ、天命ニソムク。
 故ニ教ヲナシテ人ノ道ニ入レシム(都鄙問答)」

現代語訳:
「今日人として生まれた者のためには、五条・五倫の教えがあります。
 これは君臣の義、父子の義、夫婦の別、兄弟の序、朋友の信をよく実行し、
 仁・義・礼・智の性を完全にして、天命に従うようにさせる教えです。
 草木は天命に背かないので、そのための教えは不必要です。
 人間は喜・怒・哀・楽の情によって天命に背くから、
 教えによって正しい道にみちびかねばなりません。」

現代語訳の出典:「都鄙問答」中公文庫(巻の四 浄土宗の僧、念仏を勧むるの段 / 4-2-5より)

◆ 石田梅岩『心学の道』… ④正直を守る(春現寺)

「正直を守らんと思はゞ、先名聞利欲を離るべし。
 然れども柔弱にてははなれがたく、
 名利のこゝろは發るべし。發るとも一生行はざれば、
 扨も正直なりと、天下の人よろこぶべし。
 天下の人に悦ばるゝほど目出たきことはあるまじと思へり。(齊家論)」 

現代語訳:
「正直を守ろうと思えば、まず名声や利欲を離れるべきである。
 しかし、柔弱な人では離れられず、
 名利の心は発するだろう。発しても一生行わなければ、
 やはり正直であると、天下の人々は喜ぶだろう。
 天下の人々から喜ばれるほどめでたいことはあるまいと、私は思う。」

現代語訳:生成AI「Google Bard(グーグルバード)」より

… 味わい深い言葉が並んでいましたね。「①共生の理念(與能神社)」の有名な言葉にのみ、意図的にアンダーラインを引きました。続く言葉も、是非ゆっくりと読んでみてくださいませ。

この後に訪問する生家にも、この①の言葉が刻まれた碑が建てられています。訪問される方は、楽しみに探してみてください。


石田梅岩のお墓 ②…「生家に分骨された墓所」

 JR亀岡駅をタクシーで出発して、約2時間半後に生家に到着しました。「④正直を守る(春現寺)」の石碑からは、視認してすぐ分かる位置にありますよ。

◆ 石田梅岩の生誕地(亀岡市東別院町)
◆ 石田梅岩の生誕地
(亀岡市東別院町)



こちらの生家は「梅岩公園(石田梅岩翁記念公園)」も併設していて、「孝行蓮」や「延年寺旧跡墓地 (鳥辺山墓地)内」から分骨した墓所も設けられています。

◆ 生家(記念公園内)に分骨された墓所
(亀岡市東別院町)



この日はなんと!運良く石田家の方がいらっしゃいまして、お昼ごろまで色々とお話していただけた次第です。京都から生家まで来ましたが、本当に良かったな~と実感しました。


JR亀岡駅までの帰りは、京阪京都交通バス(東別院グランド前から)が良いかと思いますよ。…何となくJR亀岡駅の手前、商店街の入口で降りると「心学の道(石田梅岩の教え)」と書かれた札がいくつも立っていました。そちらの言葉を眺めているうちに駅に到着して、私の『心学の道』のゴールとなりました。



 2022年5月に石田梅岩に触れようと、京都周辺の各地を訪問してみました。諸事情でUPが遅くなりましたが、微妙に情報が古くなっている可能性がありますので、その辺はご留意くださいませ。

2029年には「石門心学」開講300年を迎えます。もしその間の日本がこのまま不安定な情勢が続くとしたら、また「石田梅岩」の教えにスポットライトが当たるかも知れませんね。… このような日本の商道徳関係は、そんな情勢で注目される傾向があります

今回の記事は、そんな新旧の石田梅岩が気になった方に向けた聖地巡礼?の参考になれば幸いです。(ぜひ、行きましょう笑)